コギングについて補足説明いたします。
通常のモータでもコギングを低減することはできますが、その分出力が小さくなってしまうというジレンマを抱えています。
ロータの永久磁石とステータの鉄心の位置関係を調節して、駆動方向の吸引力と制動方向の吸引力を相殺させればよいのですが、コギングの低減と出力はトレードオフの関係になってしまうため、出力を重視しれば、コギングも大きくなってしまうわけです。 大型車では、永久磁石を使わないインダクションモータを採用しているところもあるようですが、これは回転磁界を構成するための界磁に永久磁石ではなく電磁石を使います。モータの出力が大きくなればなるほど、界磁するための電磁石の入力値は相対的に小さくなっていくため、(永久磁石による界磁は入力値0なわけですが、)モータが大型になっていけばいくほど、界磁のための入力値による効率の悪さを無視できるほどになっていくためです。
発電所の発電機は皆この方式です。もっとも発電所ほどのものに巨大な永久磁石を使うのは物理的にもコスト的にも不可能なわけです。 大型車のインダクションモータは、永久磁石による界磁のものと、電磁石による界磁のものとあるようですが、効率を重視するか、出力増を重視するかで選択しているようです。
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