バイオマスカーボン(グラファイト、フラーレン、カーボンナノチューブ等)の用途は、パワー半導体の他、炭素繊維、全個体電池の電極材(正、負両極とも)及び電解質(現状はガラス系セラミックです。)、そして、燃料電池においては、水素の貯蔵方法が課題となっています。
炭素繊維によるタンクあるいは、合金に含浸させる技術が開発中ですが、これもバイオマスカーボンで可能となるようです。
カーボンが石油由来のものより植物由来のもののほうの特性がなぜ良くなるかといいますと、炭素は六角形の結晶性です。
簡単に言ってしまえば、石油由来のものは結晶が崩れてしまっているのに対して植物由来のものは綺麗な六角形の結晶のままであるということです。
石油由来の結晶性は六角平面晶(二次元)であるのに対して植物由来の結晶性は六角立方晶(三次元)であるためBET値(比表面積)が大きくとれる(7~8倍)わけです。
導電性にいたっては10の4乗(10,000)倍以上優れたものとなります。
燃料電池は水素の電気分解によって発電させる発電機です。これによって発電した電気を全個体電池に充電し、デジタル制御によるHBSRMGを回せばいわゆる「水素社会」が現実味を帯びてきます。
ちなみに日本は非核三原則のため原子力潜水艦を持つことはできません。
現状は外燃機関であるスターリングエンジンでタービンを回し発電させモータによってスクリューを回しています。
潜水艦は静粛性が求められるため、音の静かなスターリングエンジンを出力は小さいですが、やむを得ず採用しています。
日本列島周辺で活動する場合は、世界一周するわけではないので、原子力にする必要はないのです。
むしろ深い海溝のある列島周辺にあってはその潜水能力は現行のものでも世界一です。
スターリングエンジンは燃料電池の実用化までの繋ぎ役であって、水素の貯蔵方法の問題(引火して爆発してしまう。)が解決されるまでの代替品といえます。
燃料電池によってデジタル制御のHBSRMGによるシステムが確立できれば、日本列島周辺の防衛力は格段によくなります。
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