2012年10月5日金曜日

ものづくりの現場から⑧

今オキナワではオスプレイをどうするかでもめています。
オスプレイが日米安全保障条約上(この本質は日米軍事同盟です。)どれだけ戦術的に有効であるかはアメリカのおっしゃるとおりでしょう。
しかし、問題の根っこはもっと違うところにあるようです。

オキナワは返還されたとはいえ、米軍基地のほとんどを押し付けられたままです。
アメリカにしてみれば守ってあげているのだから当たり前だろうというのが、本音。

オキナワにしてみれば、見捨てられたことに対しては体裁を整えてくれたはいいが、本質的にはなにも変わってないというのが本音だと思います。

核の傘による抑止力という論理が今でもまかり通っています。
アメリカ第7艦隊のプレゼンスによって日本は守られているというわけです。

方や日本では原子力発電所を作り続けてきた裏には、いつでも核兵器をつくることができるのだという、消極的な核による抑止力を捨てないことを、歴代総理大臣の申し送り事項にしてきたようです。

これはキッシンジャーが公に論評(CIAが調査済みということでしょう。)してはばからず、憂慮していたことです。
アメリカは枢軸国でもあった日本には核を持たせるわけにはいかないというのが、本音です。

なんとも情けない話です。
私は、日本という国は核廃絶と世界平和を国是とすべきと考えています。
これを根本思想として憲法も改正してほしい。

これを大前提としてお話します。
私は日本の技術力をもってすれば、アメリカ、韓国、台湾と共同のもと完璧なミサイル迎撃態勢構築は可能なのではないかと思います。

レーガン大統領のスターウオーズ計画はコスト的に時期尚早だったわけですが、あれによりソ連の崩壊は進んだのです。

この迎撃態勢を整えるにあたって日本は空母を持ち、潜水艦の数を増やすべきと考えています。
憲法9条で専守防衛が規定されている以上、日本は空母を持てないというのがあらかたのご意見のようですが、それは原子力空母のことでしょう。

原子力を使わず、専守防衛に特化した空母を作ることは決して夢ではないと思います。
私はこれを「空母ヤマト」計画とでも呼んだらいいと思っています。

原子力を使わず、自然エネルギーでゆくなら自然力空母でいったらいいじゃないですか。
海上移動式基地、ロボット兵力等これらは核ではない抑止力になり得ると思います。

この迎撃態勢はアメリカ本土へ発射されたミサイルも根元で撃ち落とす能力を補完する意味を持ちます。

東北大震災において、アメリカ軍の「作戦TOMODACHI」がどれほど私たちに感動を与えてくれたことでしょう。
これに応えるため、物理的にも精神的にも、その礎を築くべきではないでしょうか。

私は10年以上も前になりますが、横須賀の自衛隊基地を視察に行ったとき潜水艦の内部を見せてもらったことがあります。

基本構造は化石燃料による水蒸気でタービンを回し、発電機を回すことによって発電し、その電気によってモーターを回し、スクリューを回します。

エンジンですとソナーによってスクリューの音を探知されてしまうのです。
バッテリーはまだ高価とはいえその容量性能は飛躍的によくなっていて、これひとつとっても航続距離はかなり伸びます。モーター発電機に至っては旧態依然のままでしょうからここにもメスを入れるべきです。

米ソが核弾頭の数を増やしたような愚を犯さずとも質の向上により、総合的に防衛体制を整えればレーガンのスターウオーズ計画のような莫大な予算は必要ないはずです。

日本人の「匠の技」を駆使し、きめ細やかな整備、配備による質の向上を図れば、これこそが戦争の抑止力になっていくと思います。

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