機械的構成については、(株)ゲネシス・ラボのHP[genesis-inter.com]研究開発リラクタンスモータ特許(2022/12)特許第719760号をご参照ください。
ここでは、この原理の意味について説明します。
トランジスタやダイオードなどを組み込んだ、電子回路のことを、IC、集積回路
integrated circuitというわけです.
一方、磁気回路のことは、magnetic circuitといいます。
モータにとっては、集積磁気回路という考え方は今までなかったようです。
つまり、HBSRMGの原理はintegrated magnetic circuitによるものということです。
導体は、絶縁することもできれば、半導体になることもできますので、IC化できるわけです。
それに対して磁力線は、絶縁することができません。磁性材料、非磁性材料、空気もすべて通過してしまいます。
磁力線が外部に極力漏れないようにするためには、磁性体の環の中に閉じ込めなくてはなりません。
HBSRMGの原理は、永久磁石の特性として、距離がより近いところ、あるいは磁束密度がより薄いところをON,OFFのスイッチングによって光速で自動的に選択していくことによるものです。
我々は道路の渋滞を避けるために、高速道路と下道を選択するにあたって、バイパスによって迂回するかどうか迷うのとよく似ていますが、永久磁石は、IMC内で、自ら光のスピードで選択していきます。
したがって、制御がとても重要になってきます。
現状は、ドライバーの基盤にはマイコン程度で済んでいますが、今後コアの大型化と多極化等が進むと性能が幾何級数的に(2のn乗で)進歩していきますので、大規模集積磁気回路つまり、LSIMCとなり、スパコン搭載のHBSRMGも夢ではなくなると思います。(暗号化による解読不能→ブラックボックス化)
世界の電力の消費量は、30年以上前までは動力と照明では、だいたい50:50でしたが、照明は、LED(発光ダイオード)の普及によって省エネが進みました。今では消費量の比率は60:40~70:30くらいになっているのではないでしょうか。
半導体であるLEDによって照明は抜本的に省エネが進みましたが、動力による電力消費量は旧態依然というか、人間は快適性をもとめれば求めるほどモータは増えていってしまうので、動力と照明の電力消費量の比率は広がる一方です。
蛍光灯もインバーター制御(アナログ)でしたが、LEDでデジタル制御になったわけです。
したがって、HBSRMGは、デジタル制御であるばかりでなく、IMCによってモータの機械的構成もデジタルなので、機械・制御両方のデジタルは相乗効果を生み、画期的な省エネが、進んでゆきます。
2024年5月19日
(株)ゲネシス・ラボ
代表取締役 荻野三四郎
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